『休日の過ごし方のすゝめ、』朝ごはん
木漏れ日通信№1
『休日の過ごし方のすゝめ、』
初回のテーマは、朝ごはんにサンドウィッチ。
仕事に追われた、穏やかではない日々の先におとずれる休日。
休日を満喫することが下手な自分の、ちょっとしたしあわせのかたちを表現したい、遺したい、道しるべとして…。
暗雲立ち込める不透明な道の先に、時おり光が差すような、ささやかながらの休日の過ごし方を散策するのだ…。
ということで、初回となる第一回目は朝ごはんです。
実はですね。
昨夜なんですが、就寝しようと枕元にいくと、こんな置手紙がありました。
え…なになに…
『朝ゴハン ヲ タベロ イイカ
パンニ メダマヤキ ト レタス ハサンデ クエ
ソレダケデ チョット シアワセ クルカラ』
…なんだか、この怪文を目にするとわたし、怖くなって昨晩はなかなか寝付けませんでした。
明日は休日だというのに。
最近、なんだか休日に喜びを感じられないのです。
素直に楽しもうという気持ちが沸いてこないのです。
朝起きた瞬間から気分がのらない…朝ごはん?食欲が…。
仕事のある日は、とりあえず何か胃に入れてから家を出る、もしくは通勤途中にコンビニなどで買った軽食を職場でいただくという人がきっと多いのでは。
そして、休日になると朝ごはんを抜いたり適当なものを口にしたり、そして…何をするでもなくだらだらと…。
…そう、休日を終える度に、一日を満足に過ごせなかったという後悔とそれにともなう悲しい気持ちがやってくるのです。
なにを好き好んで、休日をこんな気持ちで迎えなければならんのだと、憂鬱な気持ちで寝返りをうっているといつの間にか意識を失い、そしてあっという間に休日の朝本番がやってくる。
時計はAM5:30、熟睡できていないが休日のカウントダウンは既に始まっているのである。
二度寝しようとして失敗、結局6時過ぎには体を起こします。
個人的に寝て休日を過ごしてしまうことが一番後悔して凹みますゆえ、何があるでもなくとも寝室を出るのです。
…で、テーブルには先ほどの怪文です。
とりあえず言われた通りに、早朝から朝ごはんを作ってみます。
「わたし、ゴハン派なのよね…パンは…」
なんてひとり呟きながら食材等を用意します。
食パンでいいんです。食パンで。
あ、失敬。
食パンがいいんです。
横から切って二つにわけますよ。
焼くのはグリル部でオッケーオッケー。
そして、たまごです。
とれたて産みたてとかいう宣伝文句は家にはありません。
ケッコーケッコー コケコッコー…
「カンカン…カパッ ジュワー…チリチリ…」
オリーブオイルでもサラダ油でも額の油でも。
なんでもいいじゃん。
テキトーに。
…ん、ハムがあればよかったな…
みずみずしさ、この上ない。
(昨日の夕飯の残りなのに…ラップ最強)
味付けには、この三種の神器は外せない。
しもべとして、マスタード(からし)も御供つかまつらん。
…で、完成ですよ。
パンがこんがりしましたが美味しすぎます。
スープの代わりにコーヒーでもいいですよね。
でも、胃が荒れてるんでね。
嵐です。
♪ ユアマ ソーソー いーつーも すぐそばにーある…♪
…あれ…ゆずれないもの…ってオレにあるのかな…
…
あ、ある…
それは休日だ!!
かけがえのない、自由な時間…。
働くもの喰え残さず!!
嵐~あらし~オードリー~♪
…。
あなたが食べ終わった後、
しばらくして小さな幸せが萎んでいくのを感じたならば、
それはつまり、№2をみつける休日が用意されているということ。
生きろ。
二度と訪れることのない、今日という休日を…。