人目もはばからず

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大人の自由研究「増毛」

拙者、本日でお盆休みも終わりである。

「あれ…せっかくの連休なのになんだか暇だぞ?
 どうして、この時間を有意義に過ごそうと努力しない…
 なぜ、ベストを尽くそうとしない…」

と嘆くくらいにはゆっくりできたと思う。

ここで一息ついて、「さぁ、また明日から仕事か…」と運命を見据えて思う覚悟などとは似ても似つかない、ションベンに行ったつもりがう〇こまで主張し出すような止めどのない諦めに準する感情に、いっそのこと、このまま身を委ねてしまえば楽なのだろうが、しかしそうはいかない。

そうなんだ。
まだあの憎き「大人の自由研究」が終わっていないのだ。
いい加減、この国で働く社会人全てに自由研究を課すという「お盆休み制度」をやめてもらいたいものである。
昨日も朝から一本ずつ増えていくビールの空き缶を眺めながら、ああでもない、こうでもない…と研究テーマを模索していたのだが、夏休みの終わりで慌てて宿題と向き合っていた少年時代の癖を払拭することはできなかった。

そうこうしてやってきた、誰が何と言おうと、拙者のお盆休み最終日。
今朝も研究と向き合うこともせず、ただメルカリでお小遣い稼ぎに奔走する拙者であったが、出品物に自らの手が写り込んでしまった瞬間に突然、そう、神の声が聞こえてきたのだった…。



・大人の自由研究
【指毛増毛】
以前から気になっていたことがある。
拙者の指毛の少なさだ。

齢三十を過ぎ、身は朽ち果てかけ、心も荒みがち…。
筋骨隆々、健全な体、タフなマインド…。
退かぬ、媚びぬ、省みぬ…。
…そんなフェロモンに包まれた男らしさとは無縁な、このひょろ長い指とそれをうつむいて眺める悲しきおっさんを鏡の前にして、「変わらなきゃっ、自分っ」と思い立った次第である。

まぁ、だらだらと語っていてもはじまらない。
ご覧いただこう。
以下の写真が吾輩の指である。

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おわかりいただけただろうか…。
夏だというのに若干の乾燥肌、そこに薄っすらと…五本も数えられればいいくらいの…指毛。
…信じられないだろうが、これが三十代おっさんの人差し指の毛なんだ…。

拙者、まずはここから変わろうと。
自由研究を通じて、ここから再び立ち上がろうと。
ワタシハ、ソウ思イ立ッタノデアリマス。
 
…んで、研究結果が以下の通りです。

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どうぞご家族、ご友人お誘いあわせのうえ、お気軽にご覧になってください。
どうですか?
見事に成功しました。
勢いあまって、超毛深い方々にみられるゾーンにまで生やしてしまいました。
いわゆる、「NO、毛(もう)、悩み無用」であります。

 
…ということで最後となりましたが、この増毛法の手順を記して、終わりの挨拶とさせていただきます。

①鏡とピンセットを用意する。
アゴヒゲを抜く。
(どろっとしたゼリー状の部分まで抜き取ることが望ましい)
③抜いたヒゲを増やしたい箇所にそっと添えるだけ。
(時間が経つとゼリー状部が凝固し、密着強度が増す)


…なんとか今年も、大人の自由研究…乗り切ったぜ…!